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医師の平均年収をさまざまなケースに分けて紹介します。高収入を狙う方法も解説するので、最後まで読んで参考にしてみてください。
医師の年収は高いのか、安いのか?医師の平均年収や手取りは?
医師の年収や手取り、給料明細は実際のところ、実態の把握がなかなか難しい。
それは医師の給与や年収は働く病院によって大きく異なり、診療科や役職によっても多少異なり、更に常勤医としての年収(基本給)だけでなく、役職手当や当直、時間外手当、更には外勤(非常勤アルバイト)の回数や単価(日給、時給など)によって医師の年収には大きな差がつくからである。
そういう訳で、よくある「医師の平均年収」(令和元年=2019年の医師の平均年収は1,169万円、病院勤務医の平均年収は1,491万円、病院長の平均年収は2,675万円 ※第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告)というものは全ての年齢層の医師(や病院勤務医)をひっくるめた「平均」の数字から算出された年収であって、他の職業と比較する際のひとつの目安にはなっても、個々人の医師にとってはあまり意味のない数字と言えるかもしれない。しかしながら医師の平均年収の全体像を把握しながら自分自身の現在の年収と照らし合わせてみるという感じで下記の表に示した年齢別のデータも参考に今の給与があなたの働きや能力に見合う適正なものかどうかを考える際の参考にしてもらいたい。
医師にとっては自分の懐具合を探られるのはあまり気分の良いものではないだろうし、大きなお世話でもある。医師に限らず年収情報というものはセンシティブな個人情報の中でも人に知られたくない情報の最たるものに挙げられるかもしれない。
とは言え、転職を意識する医師にとっては自分の年収が世間相場と比べて高いのか低いのか(多いのか少ないのか)、自分の年収が果たして働きに見合う妥当なものであるのか否かは関心のあるところであろう。出来れば自分の能力に見合った年収をもらいたいと思うのは当然のことであるし、年収が医師としての勤務先からの評価を表す一面もあるというのもまた事実であろう。
医師の平均年収(勤務医)
年齢別(30代、40代、50代、60代、70代)
そこで、統計上の医師の年収を年齢別に俯瞰してみたい。
我が国では統計データが比較的整備されており(どれほど実態を正確に反映しているか疑問も残るが)、ある程度の参考にはなると思われるので見ていこう。
総務省統計局の「平成27年賃金構造基本統計調査」の中に医師(勤務医)の平均年収データがある。これは日本の労働者の給与実態を調べる統計調査で、「賃金センサス」と呼ばれるものであるが、厚生労働省が毎年実施しているものである。