医師(勤務医・開業医)の生涯年収の平均は?本当にもうかる仕事?

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しかし、高収入ゆえの問題や、過酷な労働環境もあり、現場の医師は割に合わない仕事だと感じていることも多いようです。この記事では、高収入であるゆえの問題点と、医師の現場の実態について、解説します。

医師の生涯年収の平均はいくら?

医師の生涯年収の平均値は、30年間勤務したとすると、約3.7億~9億円(勤務医の平均〜開業医の平均)といわれています。一方、国税庁の調査によると、日本のサラリーマンの平均年収が約467万円なので、同条件で計算をすると、生涯年収は約1.4億円です。
そう考えると、医師の年収は、一般的に高い水準であることが分かります。

以下の表の平均年収の欄は、下限は勤務医、上限は開業医の平均年収を記載しています。そのため、年収だけを見れば、勤務医よりも開業医の方が総じて年収が高いということが分かります。また、脳神経外科や産婦人科といった診療科によっても、平均年収は異なります。

医師は職業別生涯年収ランキング第2位

医師は、職業別で比較すると、生涯年収ランキング第2位として位置付けられています。年収を見ても、医師は多くの人が憧れる職業であるといえるでしょう。

医師の生涯年収が高い理由

医師は、難関資格であるがゆえに、「好待遇で安定している職業」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際は、医師を取り巻く現場について詳しく知ると、生涯年収が高い理由がうなずけます。医師の生涯年収が高い代表的な理由は、以下の3点です。

  • 需要と供給のバランスによるもの
  • 医師の仕事は大きな責任が伴うため
  • 24時間体制の激務であるため

需要と供給のバランス

医師は、一生のうちに、ほとんどの人がお世話になる職業です。日本の人口は高齢化が進んでおり、高齢者が増えれば増えるほど、病院にかかる機会も多くなります。実際、平成29年度厚生労働省の生涯医療費によると、一生涯の医療費のうち、約半分は70歳以降に使われるという結果となっています。このまま高齢化が進めば、医師の需要は、さらに高まっていくことが予想されます。

もちろん、若い健康な人であっても事故によるけがや病気をすることはありますので、需要が高いことは言うまでもありません。

また、医師は、病気の治療だけではなく、健康を維持するためにも重要な役割を果たす他、企業が優秀な人材を確保するため、福利厚生として産業医を導入するケースも増えています。

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