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医師という職業にはさまざまな魅力がありますが、「年収の高さ」もその一つと考えられています。このコラムでは、医師の年収について紹介します。
医師の年収
まずは医師の平均年収を、一般的な平均年収と比較して確認しましょう。
いずれも厚生労働省公表のデータに基づきます。
一般労働者に比べ、勤務医は1年間で約3.4倍、開業医は約5.8倍の収入を手に入れていることがわかります。
つまり、一般労働者が40年で稼ぐ金額を医師は7~12年程度で手に入れていると推測できます。
以上のデータより、医師は他の職業に比べ圧倒的に高い年収を狙える職業であることが裏付けられます。
勤務医の年収・月収
勤務医の年収は約1,468万円で、月収は約110万円です。
年収において開業医には劣りますが、それでもなお非常に高い収入を得ることができます。
一般労働者に比べ月収はもちろん高いですが、賞与での支給額も大きいとされています。
賞与額は年間で約153万円のため、年収へ大きな上積みがあると考えられます。
毎月の収入はもちろん、賞与支給月にも大きな金額を手に入れることができるのが勤務医の収入形態といえるでしょう。
医師の勤務先による年収の違い
医師の収入についてさらに理解を深めるうえで、どんな病院で勤務するかを整理することも大切です。
本章では勤務先による年収の違いを確認していきます。
国公立病院に勤務する場合
国立病院では1,324万円、公立病院では1,473万円が医師の平均年収です。
平均給料年額より月収を換算すると、国立病院の医師は約92万円、公立病院の医師は約104万円です。
国立病院よりも公立病院のほうがやや高収入で、公立病院が勤務医の平均年収を上回っています。
国立病院の医師は国家公務員として、公立病院の医師は地方公務員として働きます。
いずれも公務員のため、ある程度の年収を保証されているといえるでしょう。
大学病院に勤務する場合
大学病院勤務の医師の平均年収は約1,200万円とされています。
国公立病院の医師と比べると大きな差がある理由の一つは、大学病院に勤務する医師の平均年齢が低いことにあります。
医師としての勤務先が卒業大学の附属病院で、その後にキャリアアップを狙って他の病院に転職したり、独立して開業医になったりというステップをふむケースが多いからと考えられます。
医学部卒業後の医師にとっては、実際に臨床実習を重ねた大学病院が最も自分の力を発揮しやすいメリットもあるため、年収がやや劣っても選択肢としては十分検討できるのではないでしょうか。