医師の生涯年収の平均は?勤務医と開業医の生涯年収と年収を上げる方法を紹介

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今回は、医師の生涯年収について、労働者全体との比較や、勤務医と開業医の違いについて解説するとともに、年収アップ方法も紹介します。

1.医師の生涯年収は他の職種と比べて高い?

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」で発表されている年齢別の収入より、「20歳~70歳以上」(医師も含む)の年収をもとに、生涯年収をおおよそで算出しました。同様に、医師の「20歳~70歳以上」より生涯年収の平均を算出したところ、以下のような結果となりました。

労働者全体の平均生涯年収(医師を含む)と比較すると、医師の生涯年収は約3倍に相当することが分かりました。ただし、この結果はあくまで概算ですので、実際は勤務形態や勤務先によって大きく異なります。

2.勤務医と開業医の生涯年収を比較

上述した医師の生涯年収の平均は、基本的に勤務医を対象としています。続いて、開業医の年収について、2021年に調査が行われた第23回医療経済実態調査(医療機関等調査)を参考に算出しました。

結果、一般診療所(個人)全体の2020年度の平均収益は、2,527万9,000円でした。仮に、この年間収益で安定して収入を得たと想定し、経営を20年・30年継続した場合の収益金額をそれぞれ算出しました。

上記の金額は、一般診療所(個人経営)の年間平均収益に経営年数を単純に掛け合わせたものであり、あくまで参考値です。一般診療所の収益の全てが医師個人の収入になるわけではなく、また景気動向などの外部要因によって収益は上下する可能性があります。

加えて、開業をする前に勤務医として働いていた経験がある医師は、勤務医として得ていた収入やアルバイトなどで得た収入もあるはずです。

医師免許を20代半ば~後半に取得してから60~70歳頃まで勤務し続けたと仮定すると、医師としてのキャリアは40年前後となることが想定されます。上記の金額はあくまで目安であるものの、一般的に開業医は勤務医と比較して年収が高い傾向にあることから、生涯年収においても勤務医よりも開業医の方が生涯年収は高くなる傾向にあると考えられます。

3.診療科や経営形態、地域によって異なる医師の年収

参考値とはいえ、医師の生涯年収は、労働者全体(医師を含む)の平均よりも高い結果となっています。ここからは、診療科や経営形態、地域による年収の違いを見てみましょう。

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