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今回は、補聴器を選ぶときのポイントや、国内外の補聴器メーカーの特徴・代表的な商品を紹介。あわせて、最新補聴器の便利な機能についても解説します。
補聴器の基礎知識と選び方のポイント
初めての補聴器を選ぶ際には、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。ここでは、納得のいく補聴器を選ぶための基礎知識として、補聴器の種類や選ぶときのポイントを紹介します。
補聴器の種類と選ぶときのポイント
補聴器には、耳に引っかけるタイプの「耳かけ型」や耳あなにいれる「耳あな型」、本体にコード付きイヤホンをつないで使用する「ポケット型」などがあります。
補聴器を選ぶときのポイントは主に二つ。
一つは自分の聴力に合った補聴器を選ぶこと。
もう一つのポイントは、生活習慣に合った補聴器を選ぶこと。補聴器が必要なのは、家族との団欒など比較的静かなシーンか、それとも会議や町内の集まり・居酒屋などの騒がしいシーンかで、補聴器に求める機能が異なります。
補聴器は補聴器のエキスパートがいる店を選ぶ
各メーカーから発売されている補聴器にはさまざまな機種があり、機能も異なります。そのなかから生活習慣に合った補聴器を選ぶことは容易ではありません。
自分に合った最適な補聴器を選ぶためには、専門知識のある補聴器のエキスパートや唯一の資格である「認定補聴器技能者」のいる取り扱い店で、適切なアドバイスを受けることが大切です。
また、補聴器を慣らすことができるレンタル期間があり、購入後もお掃除などのメンテナンスをおこなっている店ならばより安心です。
有名補聴器メーカーの特徴と人気の補聴器
「シグニア」
ドイツに本社を置くシーメンス社の補聴器部門が前身であるシバントス社。その補聴器ブランドが「シグニア」です。シーメンス時代の1913年に、難聴の従業員と家族に向けた補聴器が開発されて以来、補聴器業界の最先端を行く老舗メーカーの一つで、デジタル化もいち早く手掛けました。
世界約110ヵ国で愛用されているシグニアの補聴器は、騒音下でもナチュラルな音質で聞き取りやすいのが魅力。
シグニアの代表的な商品は「スタイレット コネクト」です。これまでの補聴器のイメージを覆したスタイリッシュなデザインで、2019年にレッド・ドット・デザインの金賞を受賞。リチウムイオン充電池を採用し、フル充電すれば約19時間使えます。また、持ち運びに便利なポータブル充電ケースもあり、約3回充電可能。iOS対応のBluetoothを搭載しており、携帯電話を使った通話や音楽も楽しめます。
「フォナック」
「フォナック」は1947年にスイスで創業した補聴器メーカー。経営母体のソノヴァグループにはユニトロンなどの補聴器メーカーや人工内耳の開発メーカーも含まれており、聴覚ケア分野に力を入れていることがわかります。デジタル補聴器を広く展開し、グループ全体で補聴器の世界シェア1位という実績も持っています。
フォナックの名を知らしめたのは、専用のワイヤレス機器を使った補聴援助システム「ロジャー」。補聴器とロジャーを併用することで、騒音下や話し手と聞き手が離れた状況でも、声や音の聞き取りやすさが改善されます。
フォナックの代表的な商品は「フォナックマーベル」。軽度から重度まで幅広い聴力の人が使える高機能が魅力で、明瞭で豊かな音を実感できます。Bluetooth搭載に加え、専用アプリで補聴器をカスタマイズでき、ロジャーとの併用も可能です。短時間のフル充電で約24時間使えます。
「オーティコン」
「オーティコン」はデンマークに本社を置くメーカー。1904年に創立して以来、補聴器や人工内耳、埋め込み型骨導補聴器などの聴覚ケアに取り組んできました。
オーティコンの補聴器の開発コンセプトは、ブレインヒアリング(「音は脳で聞いている」)です。ブレインヒアリングにより、音を高速で処理することで脳が音を理解しやすくなり、利用者にとって良好な聞き心地が叶います。
オーティコンの代表商品は「オープン」です。脳のリハビリ効果も期待されている補聴器で、ブレインヒアリングを活かして聞くことの負担を従来品よりも約20%軽減しています。聞きたい音とノイズとを区別し、音のバランスを正確かつ迅速に処理。聞きやすい自然な音に調整します。さらに2019年には、ハウリング(「発振現象」である「ピー」や「キーン」などの音)が発生する前に予測して抑える、第2世代モデルのSシリーズも発売され注目を集めています。