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この記事では、競売物件のメリットや購入方法、融資を受ける際の注意点などを解説します。
競売物件とは?
競売物件とは、債務者が住宅ローンなどの返済ができなくなり、担保に設定されている不動産が裁判所の権限によって強制的に売却された物件のことです。
住宅ローンなどの担保不動産には抵当権が設定されているため、債務不履行になった際に金融機関などの債権者が裁判所に申し立てることで強制的に売却できます。不動産を売却した代金は債務の返済に充てられます。
競売物件は一般市場とは異なり、入札方式で売却されるのが特徴です。なお、競売物件には戸建て・アパート・マンションなどのほか、事務所やオフィスビルといった事業用の不動産も含まれます。
競売物件のメリット3選
比較的安く購入できる
競売物件は、物件を比較的安く購入しやすいことがメリットです。占有者や残置物などがあるケースも考えられるため、落札価格が相場よりも低くなる傾向にあります。
また内見ができないほか、引き渡し義務もないため、一般的な不動産にはないリスクがあることも安く購入しやすい理由のひとつです。
競売物件は、相場よりも4〜5割ほど安く買えるといわれています。ただし、物件によっても大きく異なるため注意が必要です。
物件の種類が多い
競売物件では、一般の不動産市場で流通しにくい物件も競売にかかる場合があります。たとえば、流通量の少ない事務所兼住宅や農地などが競売情報に掲載されるケースもあります。
そのほか、戸建て・マンション・店舗・ビルなど幅広い物件が存在するのも特徴です。また、通常の市場には出ない人気物件などが見つかることもあります。
手続きの負担が少ない
通常の物件よりも比較的手続きの負担が少ないことも競売物件のメリットです。不動産を購入する際、所有権の移転登記など、複雑な手続きが必要になります。
しかし、競売物件は裁判所が手続きを実施するため、書類の記入や代金の支払いなどを済ませるだけで購入できます。専門知識のある司法書士に依頼する手間を省けるほか、代行費用を抑えられます。