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シミと一口に言っても、医学的には「老人性色素斑」「肝斑」「雀卵斑」「炎症性色素沈着」などさまざまな種類があり、いずれも見た目以外に体に害を及ぼすことはありません。しかしまれに、初期の皮膚がんをシミと勘違いして放置してしまうケースがあります。違いを正しく理解し、見分けることが大切です。
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■シミと皮膚がんの違い①「盛り上がり」の有無
まず、「ただのシミ」に共通する特徴は、メラニン色素が増えているものの、皮膚の表面が平らであることです。もともと皮膚に凹凸がある部位にシミができた場合、一見盛り上がっているように見えることもありますが、その場合は凹凸の範囲とシミの範囲が一致しません。
一方、皮膚がんはがん細胞が増殖するにつれて水平方向だけでなく垂直方向にも拡大するため、皮膚が盛り上がった状態になることが多いのが特徴です。まずは「盛り上がりの有無」が、良性のシミと危険なシミを見分ける大きな目安の一つといえます。
■シミと皮膚がんの違い②「大きさの変化」と「増大スピード」
良性のシミは、仮に大きくなっても年単位で数%程度の変化にとどまります。これに対し、短期間に数十%程度の増大が認められる場合は悪性を強く疑います。年単位で2倍以上の増大があれば、ほぼ悪性と考えてよいでしょう。
昔の写真と現在の状態を比較することも変化を確認するうえで役立ちます。気になる箇所がある場合は、写真を撮って経過を記録しておくのも有効です。
なお、まれに「表在拡大型黒色腫」というタイプの皮膚がんがあります。このタイプは初期には水平方向に広がり、時間が経過してから盛り上がってくるため、シミとの見分けが特に難しいとされています。大きさの増加が見られたら、早めに皮膚科を受診することが必要です。
■皮膚がんを疑うべきサインと受診の目安
以下のような特徴が見られる場合は、皮膚がんを疑う重要なサインです。
- 形が不整形(左右非対称)である
- 色がまだらで不均一である
- 増大傾向が強い
- 出血やかさぶたが見られる
最終的な診断には組織診断(生検)が必要です。少しでも疑わしい所見がある場合は、自己判断せずに皮膚科を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。
皮膚がんは、悪性黒色腫以外は比較的治癒しやすいがんといわれています。気になる変化に気づいたら「様子を見よう」と放置せず、早めに受診することをおすすめします。
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