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50代からの働き方は「誰と働くか」が鍵 人生後半を豊かにする仕事選びのヒント

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 70代、80代になっても現役で働く未来が現実味を帯びてきた今、50代以降の仕事の選び方が大きなテーマになっています。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝氏は「50代以降の仕事は、若いころと同じ基準で選んではいけない」と語ります。では、人生後半の働き方をより豊かにするためには、どんな視点が必要なのでしょうか。

◆生活のための「ライスワーク」から心を満たす「ライフワーク」へ

 50代以降は、単に生活費を稼ぐための仕事から、自分の人生を楽しみ、心を豊かにするための仕事へとシフトする絶好の機会です。いわば「やらされ仕事」ではなく、自分の好きなことや心が躍ることに挑戦できる時期でもあります。

 とはいえ「好きなことを仕事に」と言われても、すぐに答えが出る人ばかりではありません。そんなときはこれまでの人生を振り返り、「自分が輝いた瞬間」を探してみるとよいでしょう。人から褒められたこと、夢中になってしまうこと、やっていると元気になることを書き出し、さらに家族や友人に意見を聞くのも有効です。周囲のほうが自分の才能をよく知っている場合も少なくありません。

 「これだ」と思えるものが見つかったら、いきなり大きな挑戦をする必要はありません。趣味を活かして小さな一歩を踏み出すことから始めればよいのです。ガーデニング好きならベランダ菜園のオンライン講座を開いてみる。読書が好きなら地元の図書館で本の紹介ボランティアをしてみる。そんな小さな試みからでも、人に楽しさが伝わり、少しずつ仕事につながっていきます。

 大切なのは「気軽に楽しむ姿勢」です。最初から店を構えたり人を雇ったりするような大きな投資は、むしろ自分を追い込んでしまいます。無理なく、楽しく、ゆるやかに働くことがシニアライフにふさわしい働き方です。

◆人生後半の仕事選びで大切にしたい「人とのつながり」

 50代からの働き方で忘れてはいけないのが、人との出会いを楽しむことです。若いころは職場だけの人間関係で完結していたかもしれませんが、新しい挑戦をすることで世代を超えたつながりが生まれます。そこから新しい考え方や流行を知る機会も得られるでしょう。

 大切なのは年齢や過去の立場にこだわらず、誰に対しても敬意を持って接すること。年下の人から素直に学ぶ姿勢を持てば、相手からも尊敬され、良い人間関係が築けます。そうした出会いは新しい仕事につながることもあれば、人生の仲間や支えにもなります。お金だけでなく、人とのつながりもまた、人生の大切な財産なのです。

 井戸氏自身も年齢を重ねるにつれ、あえて仕事を減らしているといいます。そのうえで継続している仕事の基準はただひとつ、「好きな人と一緒に働けるかどうか」。報酬よりも、一緒にいて心地よい人たちと働くことが、人生を豊かにする最大の要素だと感じているそうです。

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